こんにちは。
* 名古屋ドームで大活躍?する著者
「まだ全然具体的でないので、申し分けないのですが・・・。」
「勉強のための資料っていただけるのですか?」
お客さまが、良くおっしゃる言葉です。
お客さまの、大変恐縮しておっしゃっている気持ちが伝わってくるだけに、
このような言葉をお聞かせいただくと、いつも申し訳ないな~と、
暗い気持ちになります。
そして、思います。
「やっぱり住宅業界は、おくれているんだな~。」って。
何が遅れているかというと、住宅会社が持っている考え方(常識)です。
提供する情報は、価格と間取りだけ。
うちは最高です。だから買ってください。ただそれだけ。
本当は、全ての人に万能な土地、家なんてものはありません。
ご家族それぞれの文化が違うからです。
ですから、お客さまは、
・自分たち家族にとって良い住宅なのか?
・家族にとって良い会社なのか?
・家族にとって良い担当なのか?
を見極め、住宅会社は自分の住宅で、
提供する価格でお客さまが満足するかどうかを、
見極めなければなりません。
「自由設計が出来ます。自分のための家をつくりましょう。」
と業界全体が言っているのにもかかわらず、
お客さんが気持ちよく、
・自由設計とは何か?
・そもそも、家って私たち家族にとって必要なの?
・自分の家ってどんなのがいいんだろう?
と学べる場が少ないのです。
自分の住宅会社の商品に、お客さんをあわせさせるために、
学べる場をわざと作っていないような気もします。
だから、お客さまも具体的にならないと、
住宅会社に相談してはいけないと考えてしまうのかな?
と最近は思っています。
しかし、やっぱりこの考え方は、おかしいです。
住宅は、個人が購入する中では、最も高い買い物の1つです。
そして、借り入れをします。
その購買決定がその後の人生に大きく影響します。
その買い物を忙しい施主のかわりに、
本当に役に立つ知識や情報をアドバイスする人がいないのは、
とても悲しい事です。
実際お客さんは大変です。
例えば、僕は土地、住宅のプロですから、土地や家のことを、
社会人になってから忘れたことがありません。
どうしたらいいのかな?
新たなアイデアってないかな?
と24時間頭の中はグルグルしています。
お客さんも一緒です。仕事をもたれています。
今の時代、仕事のために、家族とすごす貴重な時間を削って
働かれている方も、いるかもしれません。
家庭を守られている、奥さまも一緒です。
私が主夫をやったら、3日でノイローゼになります。
それだけ重労働です。
そんな中、良い家を建てるには、
やはり時間とアドバイザーが必要です。
このレターは、
忙しい方が家族で話をしていただくきっかけにしていただければ
という想いで、書き始めたものです。
この文章が、
ご家族が将来について語り合ったり、今を見つめたりするきっかけに、
少しでもなれば幸いです。